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アトピー性皮膚炎 ATOPIC-DERMATITIS

アトピー性皮膚炎とは

アレルギー疾患のひとつで、強いかゆみを伴う湿疹がみられるようになります。これが良くなったり、悪くなったりを慢性的に繰り返すようになります。乳幼児が発症しやすく、これまでは成長をしていくことで症状がみられなくなっていくことが多かったのですが、現在は思春期以降も症状が続くという患者さんも少なくありません。なお成人のアトピーは、ストレスの影響などが関係しているのではないかと考えられています。

発症の原因については、現時点で完全に特定していません。ただ患者さんご自身がアレルギー体質(アトピー素因)である、家族にアトピー性皮膚炎の患者さんがいるというケースは、罹患しやすいといわれています。

同疾患は、生後2ヵ月頃から発症するようになるとされ、乳児では顔面や頭部から発症し、赤くなったブツブツがみられ、次第にジュクジュクしていきます。さらに顔面だけでなく、これら湿疹は体幹や手足にも広がるようになります。1歳を過ぎる頃には、首回りや肘、膝の屈曲部に肌が黒ずみ、ガサガサした湿疹が現れるようになります。かゆみは強いので、患部を掻き壊すことがあれば症状は悪化していきます。なお思春期や成人期まで症状が続く場合は、顔面や首の周囲を中心に上半身に皮疹がみられるようになります。

診断をつける際は、採血やブリックテストなどの検査を行うことで、発症の有無を確認することもあります。

治療について

現時点で、アトピー性皮膚炎を完治させることはできません。皮膚症状(炎症 等)を抑える治療としては、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などを使用します。かゆみの症状が強ければ、抗ヒスタミン薬の飲み薬を用いることもあります。

また関節リウマチ等の治療薬として使われているリンヴォック(JAK阻害薬)と呼ばれる内服薬が、アトピー性皮膚炎にも効果があるということから、2021年8月からは同疾患の治療薬として、保険適応となりました。ただ年齢制限があり、現時点では12歳以上の方を対象としています。当院では、同薬も治療薬のひとつとしております。

上記のほかにもスキンケアが欠かせません。そのためには、保湿剤(ヘパリン類似物質、ワセリン 等)を使用する、シャワーで体を洗い流すなど、皮膚を清潔に保つといったことも継続的に行っていきます。